去年の冬はこの地方では全く雪が降らず、ゲレンデも雪不足でしたが、
今年は年末年始にかけても降雪に見舞われました。
岐阜市でも驚くような強風が吹いたと思ったら雪が降り始めるという、寒さ厳しい冬になっています。
そんな寒い日にピッタリの、目にもあたたかなブランケットをご紹介します。 日本では落ち着いた配色のブランケットを見かけることのほうが多いですが、イギリスでは残った糸を使って作るのでとてもカラフル!
とはいえ、配色センス抜群でとても残り糸で作ったとは思えない可愛さです。
四角いモチーフはグラニースクエアと呼ばれる編み方で、グラニーは英語で『おばあちゃん』という意味だそうです。
編み物というと、おばあちゃんが暖炉の傍らでロッキングチェアに座りながら…という光景が思い浮かぶ方も多いかと思いますが、
長い長い編み物の歴史からみると、実はその光景は結構最近のお話になります。
編み物がヨーロッパに伝わったのは4~5世紀のこと。
気温が低いヨーロッパでは暖かい羊毛は必需品となっていたため、自然と編み物も広がっていったのですね。
14世紀以降は、中世の騎士や上流階級の人の間で、編み物で作った靴下や手袋が人気を博します。
また、ギルドと呼ばれる編み物職人の組合がうまれ、
厳格なテストに合格した男性だけに、編み物師としての資格が与えられていました。
編み物はその昔、男性の仕事だったのです。 編み機が発明されて以降、手編みは上流階級の人たちの楽しみとなり、産業としての手編みは廃れていきました。
そして現在、編み物はゆとりや余暇の時間を楽しむものとして親しまれています。
ブランケットは触り心地が気になるところ。
こちらはふわふわとした太めの毛糸で編まれていて、ちくちくもせず、ふんわりあたたかいです。
気になるお手入れですが、頻繁に洗うものではないので、ワンシーズンに1度くらい 中性洗剤を入れたぬるま湯で優しく押し洗いして、すすいでから脱水を30秒ほどして部屋干し、陰干しされるのがいいかと思います。
(大変申し訳ございませんが、こちらのブランケットは店舗にて売れました。次の入荷をお楽しみにしてください。)
▲イギリスアンティーク家具 オールドパインコファ 素朴な収納家具 1880年代
当店では、寝室などで使う一式を収納するための『コファ』という呼び名でご紹介しているこちらですが、またの名を『ブランケットボックス』ともいい、 チェストなどあらゆる家具の先駆けともいわれています。
17世紀にチェストができるまでヨーロッパで広く愛用され、衣類や貴重品、書物など様々な道具類を入れる収納ボックスとして使われていたそうです。
戦争時にすぐ家から持ち出せるようにと、取っ手がついたデザインが多いのも特徴です。
日本でも、タンスが普及する前は木製の 櫃(ひつ)・長持と呼ばれる箱に衣類や家財道具を収納していたそうです。
乾燥した時期の木は縮んで通気性を上げ、梅雨時期などには木が吸湿して衣類まで湿気を届かせない、木の収納箱は湿潤な気候の日本でも、重宝されていたのですね。
冬場は何かと衣類や小物などが増えませんか?手袋やマフラー、ブランケットもそうですが、ついソファに置きっぱなしになってしまったり。
コファはそんな時期の収納にピッタリかと思います。
ソファ前のセンターテーブルとしてもお使いいただける、優秀な収納家具です。