▲素朴な雰囲気のパニエ(バスケット) フランスアンティークインテリア雑貨
工芸品として世界中で愛されている『かご』
日本では籐や竹、アジアではシーグラス、北欧では白樺など、その土地にある植物をうまく使って、生活用品として取り入れています。
フランスでは丈夫でしなやかなウィロー(柳)が使われることが多いそうです。
フランスの柳は弾力があり、枝の密度が詰まっているため強度があるので、100年使えるとも言われています。母から娘へ引き継がれ、お手入れをしながら、深い色合いや質感に変わっていきます。
今や軽くて持ち運びやすい布のエコバッグがあるにも関わらず、毎日の食材を買いに、マルシェかごとしてバスケットを使うフランスの人々。かごの持つナチュラルで優しい雰囲気が大好きで、かごを持って買い物に行くということ自体を楽しんでいるのですね。
フランスには、『Art de vivre(アール・ド・ヴィーヴル」という言葉があります。そこには、自分らしく美しく生きるという意味が込められています。
毎日の生活を心豊かに心地よく過ごすために、これが好き!という気持ちを大切に、フランスの人々をお手本に日々過ごしたいものですね。
バスケットは買い物以外にも野菜や果物を入れておくだけで、さりげなく日常風景になじんでくれると思います。
汗ばむほどの春ですが、バスケットにお弁当を詰めて、新緑の木陰でピクニックなどいかがでしょうか♪空になったバスケットの中には、花を摘んでお土産に。
アンティークのバスケットをぜひ家の中でも外でも活用してみてくださいね。
▲複数枚あり!赤い花模様が華やかさを感じるキッチンクロス フランスアンティークリネン(生地)
リネンの歴史は古く紀元前から使われ、人類最古の繊維とも言われています。フラックスという植物から作られる天然素材の繊維で、フランス語ではリンネルと呼ばれています。
水濡れにも強く、非常に丈夫に出来ているため、日常使いにピッタリです。またリネンには、ジャムなどに入っているペクチンという天然成分が含まれていて、それにより汚れやシミがつきにくく落ちやすいという性質があります。加えて抗菌性を持つとも言われており、清潔に使用することが出来ます。
上でご紹介したリネンにある刺繍のイニシャルは、花嫁と花婿のものです。昔のフランスでは、女の子は小さいうちから刺繍の練習をする習慣がありました。そうして結婚が決まると自分でリネンに刺繍をしてお嫁入道具にしていたそうです。かなり大量のリネンを用意していたそうなので、同じデザインのリネンが今も多く残っているのですね。
ピクニックではバスケットの上にさっとかけて、お弁当を広げるランチョンマットとしても使えますね。
アンティークのリネンは年月をかけて風合いを増して、くったりとした柔らかい感触で手になじむ感じがとても心地よいです。ぜひ長く使っていただきたいアンティークの一つです。