花とテーブルコーディネートの教室を主催されている『Musse』の鬼頭郁子先生へナポレオンチェアを納品させていただきました。
今回、汐留教室のカーペットをチャコールグレーに変えるにあたり、
アクセントに黒のナポレオンチェアをお買い求めいただきました。
ナポレオンチェア、元々はブルジョア貴族の部屋を飾る為の装飾家具です。
寝室や客間等、部屋のコーナーを飾り、上着を掛けたりして使われていました。
本来は見て楽しむ姿の美しい椅子ですが、鬼頭先生からは
「レッスン中の合間に、ちょっとレジメ説明やレクチャーなどに腰掛けるのにぴったり」とのコメントをいただきました。
キリリとした姿の美しい鬼頭先生にはぴったりの椅子かと思います。
『ナポレオントワ』は、ナポレオン3世時代をいいます。
この時代は私たちアンティークショップがアンティークの世界を語るには非常に大切な時代です。
イギリスのヴィクトリア女王の在位(1837年6月20日 – 1901年1月22日)
フランスのナポレオン3世の在位(1848年 – 1852年)、のちフランス第二帝政の皇帝(在位:1852年 – 1870年)
同じくらいの時代を生きた2人の治世(実は2人には晩年、交流もあったそうです)
素晴らしいアンティークが今も残り、アンティークマーケット市場では主役となっています。
イギリスではヴィクトリア女王の時代、美しいものが溢れた時代と言われます。
私もこの時代を目指して買い付けをしますが、イギリスではよくアンティークディーラーたちが
「ヴィクトリアンだから!」と自慢げな表情をします。
フランスでも一際美しいものを見つけると「ナポレオントワだ!」とディーラーたちは自慢げな様子。
そんな時代のナポレオンチェア。
実はこの当時、日本の漆への憧れからこんな黒い家具や小物が両国共に流行します。
日本の工芸、漆を見て出来上がったのがナポレオンチェアなのです。
それゆえか、日本の和のものとの相性もいいように感じます。
さて、今回購入いただきましたのはナポレオンチェアですが、
鬼頭先生には以前からアンティークのお品を求めていただいています。
花のアレンジやテーブルコーディネートの際にはアンティークの小物はぴったり。
エレガントな先生のコーディネートにかかると、素朴な器たちまで繊細な美しさを感じます。
テーブルコーディネートレッスン(ディプロマ習得コース)サロンマダム講座、パリスタイルのフレッシュフラワーレッスンを東京・名古屋などで開催されています。
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鬼頭郁子の花とテーブルコーディネート Musse