シェークスピア(1564~1616年)の「夏の夜の夢」のワンシーン
芥子の種に扮した妖精が登場します。
1720年には、北部の町ダーラムに住むクレメンツ夫人が、
小麦粉の製粉法を応用して、
きめ細かいきれいな淡黄色の芥子粉の製法を開発しました。
この芥子粉は「ダーラム・マスタード」と呼ばれ、
やがて王室にも認められ、
一躍芥子界の寵児となったと伝えられています。
そして19世紀中頃には、東部の町ノーリッジで、
エレミア・コールマンが現代イギリス風のマスタードを完成、製造を開始しました。
白からしの粉から調製される「コールマン・マスタード」
マイルドな風味とほどよい酸味、
滑らかな舌ざわりが受け入れられ、
イギリス・マスタードの代名詞となっているばかりか、
世界の調味料としての地位を確立しています。
アンティークの世界では
コールマンの木箱をたまに見つけます。
Colman'sの刻印がくっきり押され
どれも味わい深いものが多いです。
近々、コールマンの木箱ご紹介を予定しています。
今でもスーパーには当時のレトロなデザインのまま
黄色に赤の文字でColman's Mustardの文字が印象的
お土産に購入する事も多いお品です。