ホーリックのお話
イギリスでは100年以上も昔から親しまれている麦芽飲料。
イギリス南西のグロスター(Gloucester)から
アメリカに移り住んだホーリック兄弟(James and William Horkicks)が、
1873年にシカゴで発売したのが始まりだそうです。
当初は薬剤師だった兄のジェームスが幼児用の栄養剤として売り出しますが、
大人に人気が出て、現在のように年齢を問わず広く浸透します。
現在はイギリスのグラクソ・スミス・クライン社(GlaxoSmithKline)で生産されています。
元々、幼児の栄養ドリンクですので、非常に栄養価は高いです。
栄養価の高い麦芽飲料といえば、
日本で昔から親しまれているミロを彷彿しますが、
味はかなり違います。
ミロのようにココアが含まれていないため、
全体的にかなりあっさりした味わいです。
一度アンティークセンターに併設しているカフェで
メニューにホーリックスを見つけ注文してみた事があります。
ミロを想像していたためか
粉こなしすぎて美味しいという感覚にはほど遠かった覚えがあります。
また、ココアが含まれていないので、カフェインフリーです。
カフェインをとることができない妊婦さんや
カフェインを取ると眠れなくなってしまう人にはお勧めかも・・・。
日本でミロが朝食の飲み物として親しまれてきたのと対照的に、
イギリスのホーリックスは就寝前の飲み物という感じ。
絵柄もお月様とモチーフにしたデザインで
夜に飲む栄養飲料なんだな〜って印象ですね!
アンティークの世界では木箱やカップ&ソーサー
粉をミルクで攪拌するためのガラス容器などと出会う事ができます。