▲黒のベルベットが素敵なバカラブレスレット フランスアンティークアクセサリー
大ぶりで存在感があり、ぱっと目を引く上品なデザインのバカラブレスレット。
バカラと聞くと、あの高級なクリスタルガラスの装飾で有名なことしか私には馴染みがなかったのですが、
その始まりは古く、1764年、戦争で衰えた経済力を復興させようと、
フランス・ロレーヌ地方の司教、モンモランシー・ラバルが、
国王のルイ15世に「国内にガラス工場の設立を認めてほしい」と懇願しました。
それが認められ、ロレーヌ地方の南部にあるバカラ村に工場が建てられました。村には深い森と清流があり、窯に必要な薪を供給できる豊富な森林、工場のエネルギー源となる河川の水力といった、ガラス製造に必要な条件に恵まれていました。
ガラス工場は1789年のフランス革命の影響で一時、経営困難な状態に陥るのですが、
1816年に、若き実業家、エメ=ガブリエル・ダルティーグが買収。
クリスタル工場へと変身させ、高級クリスタルの製造がスタートしました。
1823年、フランス国王ルイ18世がグラスセットを注文をしたのをはじめ、
バカラ製品は国王、皇帝(ナポレオン三世)、
大統領らに愛用され、1867年と、1878年のパリ万国博覧会では
グランプリを受賞しました。
バカラ社のクリスタルガラスは、最良の素材、最高の技術、
そしてそれを受け継ぐことをモットーに『王者のクリスタル』と呼ばれています。
通常、クリスタルガラスと呼ばれるのは、原料に含まれる酸化鉛の割合が24%を超えたものを指すのですが、
バカラの場合は30%以上も含まれているそうです。
他の成分と微妙なバランスを取った独自の調合がダイアモンドの輝きと重量感を生み、また、指ではじいた時にキーンと澄んだ金属音のように響きます。
バカラ社は1999年から毎年冬に恵比寿ガーデンプレイスにて
世界最大級のシャンデリアの展示をしています。
今年は日本中の医療従事者、並びに日常の生活を支えていただいた多くの方々への感謝の明かりとして点灯されています。
近くでは見られなくとも、そのあたたかい思いは伝わってきますね。
長きにわたる歴史を持つバカラのきらめきや思いが
誰かの手元で輝き、心温まる素敵なクリスマスを過ごせることを願います。
▲複数個あり!手作り感溢れるシダ模様のグラス イギリスアンティークガラス食器
11月に発売された私のカントリーの連載記事、『おうちレストラン』ご覧になっていただいたでしょうか。
HPにも記事が載っています♪ぜひこちらもご覧になってみてください。
お家で過ごすクリスマスをいつもと違う雰囲気で楽しみたいとき、こんなグラスが食卓に並んだら素敵ですね。
キリスト教では、年中青々とした葉をつけている常緑樹は聖なる木として飾られ、生命の象徴と言われています。また常緑樹には殺菌や抗菌作用があるということから魔除けにも効果があるともいわれています。クリスマスツリーやリースにはそんな意味も込められているのですね。
グラスに描かれている常緑のシダ植物の模様も、そんな季節を思わせるひと品かと思います。
クリスマスアイテムの一つとして仲間入りさせてみてはいかがでしょうか。
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