欧米のライフスタイルを象徴している家具といえば、椅子。
実にさまざまな形の椅子が今も愛されつづけています。
古き良き時代の椅子たちを今の暮らしにどう生かすか
今回は、椅子のお話をしましょう。
アンティークの家具を手に入れたいと思ったら、まずは椅子がおすすめです。場所もとらず、何より実用的に使えて、よさを実感することができるから。そして、アンティークには、暮らしのなかから生まれた、たっくさんの種類の椅子があります。
ゆったりとくつろぐときの椅子、作業中に腰をかけるスツール、赤ちゃんを抱くときに座る椅子―。それぞれに適した造形が考えられていて、今でも充分に暮らしにろいど生かすことができるので、ついついふえてしまう私の大好きなものの1つ。
そのなかでもロイドルームチェアは、実際に座ってみると違いがわかる1脚。一見、籐の椅子のようですが、特殊な紙を巻いたワイヤーで編まれていて、ラクに持ち運びできる軽さ。何より体を包み込むような設計で、一度腰を下ろすと、立ち上がりたくなくなるほど!小ぶりですが女性にはぴったりです。お店では、さまざまな色のものを扱っています。
アンティークチェアを手に入れると、昔の家具がいかにしっかりと作られているかが感じられ、古いものと暮らす魅力が再発見できますよ。
ロイドルームチェア
「ロイドルーム」社はヴィクトリア様式のデザインと、特殊なクラフトペーパーとワイヤーで作る家具が有名なイギリスのメーカー。
さまざまな色でペイントされていて、退色した風合いも味わいに。
脚には十字の筋交いが入り、軽いのに安定感は充分です。
祈祷台
跪いて祈りを捧げる際、座面部分にひざをのせ、背もたれに腕を置いた祈祷用の家具。椅子としては座面が低いため、リビングのローテーブルと合わせて、座椅子のようにも使えますね。
チャイルドチェア
その名のとおり、子ども用のキッズサイズチェア。わが家では玄関に置いて、靴を履くときのちょっとした腰かけ用にしています。場所をとらず、可愛らしいのでおすすめですよ。
ペイントチェア
何度も塗り直されてきたダイニングチェア。イギリスのものは、特に色合いにニュアンスがあるような気がします。同じ水色でも、スモーキーでシック。大人のインテリアにも似合います。
スツール
スツールはキッチンの必需品。私は料理の下ごしらえをするときに重宝しています。花器やプランターを飾っても素敵。座面の形もいろいろ。古いものは、座りやすいよう、くぼみがつけてあるものもあります。
アーコールチェア
曲げ木の技術によって、軽いのに丈夫な「アーコール」社の椅子。こちらは、なかでもレアなスモーカーズチェア。木材だけで作られたとは思えない座りやすさは、ご存じの方も多いはず。
チャーチチェア
聖書を入れるバイブルポケットと、十字架のくりぬき入りのクロスバックタイプ。エルム(楡)材を用いたものは古く、赤みのない落ち着いた色がファンに人気です。
わが家では、食卓に数種類のアンティークチェアを合わせて、形の違いを楽しんでいます。
ショップでも随時、取りそろえています
アクセントになるペイントチェア。どれもインテリアになじむ色合いをセレクトしています。
人気のキッズチェアにもさまざまな形があるので、いくつも欲しくなりそう!
私がこよなく愛するロイドルームチェアは、ブルー、グリーン、ホワイトなどの色とサイズが選べます。キッズサイズも可愛い!
アーコールチェアはデザインが豊富。レアなスモーカーズチェアや、フープバック、スティックバックなど好みの形が見つかるはず。
レアなナポレオンスタイルの祈祷台。シックな黒が魅力です。
チェルシーオールドの椅子はこちらから気になる商品がございましたら、お問い合わせください。(売り切れの場合はご了承ください。)
こちらの記事の出典は「私のカントリーNO.104」です。
主婦と生活者 私のカントリーNO.104
2018年3月15日発行 144ページ
ISBN:978-4391641318