最も暮らしに密着した家具の1つ。テーブルたちとの素敵なつき合い方をあらためて考えてみませんか?
リビングダイニングの主役 ファーマーズテーブル
わが家のリビングダイニングの主役は、家をリフォームしたのを機に迎えた、150~200年ほど前のイギリスのテーブル。
デザインの異なる椅子も合わせて6脚入れていますが、深い味わいアンティーク同士、すんなりとなじんでいます。
家族の食卓、おもてなしの場、さらに趣味の時間を楽しんだり、時にはデスクワークなどと、テーブルは暮らしの真ん中にある家具。
限られたスペースなら、家具をいくつも置くより、ゆったりできるテーブルがあるほうがくつろげますし、いろいろなシーンに応用できると思います。
人が集まるときはもちろん、私が気に入っているのは、ここで趣味の刺繍をする時間。
広い天板に道具を並べて、好きなことに没頭するひとときが大好きです。
大きなテーブルはくつろぎを与えてくれるもの。
対してアンティークのデスクたちは、用途によって形が工夫されているのが面白い。鍵付きで施錠できるものは、鍵自体が引き出しの取っ手も兼ねているため、鍵のそろっているものを探すのには苦労します。
それでも、きちんと使えるアンティークを扱うのがモットーなので、家具自体よりも小さな鍵を真剣に探しまわっているのが、私の買いつけの恒例。
手間はかかるけれど、気に入った方に大切に使っていただけたなら、また幸せな時間を経ていけるんですもの。
いいアンティークを探す旅はやめられません。
イギリスのカントリーサイドで使われていたファーマーズテーブル。側面に1カ所ずつ引き出しがついているのは、アンティークの特徴。カトラリーを入れるのに活躍。
レザークラフトが趣味の主人と時におしゃべりしながら、それぞれの創作の時間を楽しめるのも、このテーブルの大きさのおかげ。
刺繍の参考にするのは、アンティークのサンプラーなど。
憧れのライティングビューロー
天板が開閉できるのが特徴で、開けると本棚が造り付けてあり、実に効率よくできている。
多くは引き出しなどの収納部があり、天板が革張り。
手紙などの書きものがしやすいようにとの配慮。
付属の鍵をなくさないよう、デスク以外の家具にも1つひとつにタッセルをつけるのは、
「チェルシーオールド」のサービス。
天板を開けると、両サイドから支えになるストッパーが出てくる、ていねいな造り。
コーナーづくりに役立つミニデスク
イギリスのオーク材のデスク。鍵穴と取っ手の両方あるものは、鍵を紛失し、あとから取っ手が付けられている場合も。これもアンティークならではのお話。
オーク材の自然な風合いのウォッシングテーブル
洗面ボウルをセットして使っていたワックスドオークのテーブルは、玄関脇に置いて。ニスやステインを使わずにワックスだけで仕上げた、オーク材本来の色を楽しめる1台。
ペイントのデスク
パイン材の天板と淡いグリーンのツートンペイントのイギリスのアンティーク。
くり脚のデザインも可愛らしいので、コンソールテーブルとして使ってもよさそう。
フランスの優雅なダイニングテーブル
海外のダイニングテーブルは大型のものが多いため、欲しいサイズが見つからない方はアンティークで探すのもおすすめ。
こちらは脚のフォルムが優雅なフランス製。
棚と一体型のライティングブックケース
アイアンの格子が入ったガラス扉の本棚付き。扉にステンドグラスが使われているタイプもある。ディスプレイ兼収納にも。
デスク類はコンパクトサイズのものも多いため、日本の住宅にもおすすめ。
「ペイントのデスク」以下の写真は店内で撮影したものです。その中で気になる商品がございましたら、お問い合わせください。(売り切れの場合はご了承ください。)
こちらの記事の出典は「私のカントリーNO.112」です。
主婦と生活者 私のカントリーNO.112
2020年4月15日発行 144ページ
ISBN:9784391642926