「チェルシーオールド」は今年、オープン20周年を迎えます。(記事掲載当時)
飾って眺めるだけではなく、日々の生活に役立つアンティークを届けたいという思いからショップを始めて、あっという間のような月日でした。
私が大切にしてきたのは、特に女性の視点から、実際に使えるものを扱うこと。
家具はメンテナンスしてガタつきをなくし、扉や引き出しの開閉をスムーズにしてから店頭に。
照明は、日本の住宅で使えるシーリングに作り替えて販売しています。
ステンドグラスを住まいのリフォームに生かすご提案は、たくさんのお客様の家で形になりました。今ではもうできない贅沢な手仕事の素晴らしさは、使ってこそわかるのです。
今回ご提案するのは、ガーデンや野外で使われてきた雑貨。
アンティークのなかでも、ハードな使用に耐えてきた道具です。
とはいえ、室内に取り入れるのも面白い。
さびたブリキやアイアン、雨風にさらされた木肌が加わると、エレガントなインテリアでも、ほどよく素朴さがプラスされ、華美になりすぎないのです。
便利な道具が豊富な時代に、あえて古いものを選んだり、野外のものを室内で使ったりー。
アンティークが教えてくれるのは、自由な発想で暮らしを楽しむこと。
それを通して、多くのアンティークファンのみなさまと知り合えたことも、
20年を経て得られた私の財産です。
ジャンクな雰囲気が魅力の古道具たち
プランターを傾斜させられるスタンド。大きめのプランター用。
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優雅なアイアンワークが施された、ベランダでも使いやすい高さのあるタイプ。同じシリーズのような2種類。
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ショップの敷地内に立つ、素朴で可愛らしい小屋は、下記に紹介する大澤さんが作ったもの。まるでイギリスの田園風景のよう。
漆喰の壁にステンドグラスの窓が映える。
模様ガラスは目隠し効果もあるため、住居にもおすすめ。
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ティールームあり、水場あり、趣味の遊び場あり。眺めるだけではなく、緑に包まれた住空間を自らの手で作りあげた大澤さんご夫妻の世界。庭とのつき合い方はもっと自由でいい!
庭を眺めながらガーデンハウスでお茶を楽しむ、大澤さんご夫妻と訓子さん。訓子さん宅をリノベーションした際にも、大澤さんに依頼したそう。
小屋の中はまるで洋書の世界
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ガーデンハウスの中も本格的。アンティークがディスプレイされ、洗い場も使える。
テーブルに置いたオープンな間口のほかにこんな可愛らしいドアの入り口も。鎧戸付きの窓辺、ふぞろいのレンガが味わい深い外壁など、
フォーカスポイントがいっぱい!
敷地内にあるいくつもの見どころはご主人がつくり上げたもの。 奥さまの丹精する植物との調和が見事です。
正面が住まい。右側はご主人の趣味の家。古い車やバイクを手に入れて整備するのが好きだという、生粋の趣味人。左側がガーデンハウス。
庭に面して広いテラスが設けられた設計。
地植えの植栽だけでなく、鉢植えの花々も彩りを添える。
風情のある裏庭
母屋の脇のゲートの奥は、裏手にある離れの庭。メインガーデンとは異なる可愛らしさ。
ブリキの素朴な質感が緑に映える。
外壁にも鉢植えを飾って、ヨーロッパの街並みのよう。
気になる商品がございましたら、お問い合わせください。(売り切れの場合はご了承ください。)
こちらの記事の出典は「私のカントリーNO.116」です。
主婦と生活者 私のカントリーNO.116
2022年4月15日発行 146ページ
ISBN:978-439164923