イギリス買付け紀行11『チェルシーオールドチャーチ』2023年10月
2002年にチェルシーオールドを始める前、お店の名前どうしよう〜と考えながらイギリスの地図を見ていたときに目に飛び込んできたのが、
「CHELSEA OLD CHURCH(チェルシーオールドチャーチ)」でした。
チェルシー…可愛い響きだし、これにしよう!
ものすごく簡単に?というか直感的に決めちゃいました。
ということで、ロンドンに行った時に立ち寄ってみよう〜、そんなことを思ってずいぶん前に一度訪れました。
チェルシーオールドチャーチ、実際に行ってみるとプロテスタントなので、ものすごく地味な印象!そしてもちろん中には入れず…。
その後はロンドンへ行く機会もなくなり、20年以上の月日が過ぎて行きました。
今回の買い付け後の数日、ロンドン滞在することになったので、「久しぶりに行ってみるか〜」
夫の言葉に、気乗りはしないけど…。
行ってみるとやはり閉まっています。
が、入り口を覗いてる夫に中から神父さんがおいでおいで!のジェスチャー。
入ってみるとあまりの美しさに感動!! 素晴らしい教会だったのです。
ちょうど前日に結婚式があったそうで、至る所に美しい花が飾られています。
ちょうど居合わせた信徒の女性が色々な話を聞かせてくれました。
彼女の娘たちも孫たちもこの教会で洗礼を受け、結婚式をしたそうです!
洗礼の際の聖水台
私が日本でアンティーク屋さんをしていることを話すと、ここのある家具は全て「リアルアンティークだ^^」と笑顔で話してくれました。
こちらの教会には席ごとに「ニーラー」と呼ばれる祈祷台が足元に置かれていました。
祈祷の際に膝をつく台ですが、信者さんが手作りするそうで、これがとっても可愛かったです!
数百年前に寄贈された聖書が厳重に保管されていました。
神父様にこの教会から名前をいただき、日本で「チェルシーオールド」という名前のアンティークショップをしていることを話してみると満面の笑顔で喜んでくれました。
宗教的な作法は知らないので、中を見せてくれた感動とお礼を伝えて教会を後にしました。
20年以上もこんな素敵な教会を知らずに過ごしてしまいましたが、
20年以上経過して、生きているうちにこんな素敵な教会を見て、知ることができた奇跡に改めて感謝しました。