今回はステンドグラスの買い付けのお話です。
ピーターさんと言うステンドグラスのディーラーさんのウェアハウス、数年前最初に伺った際はあまりに所狭しとステンドグラスが並び、見るのが大変でした。
前回伺ってみたら、ウェアハウスも移動し、かなり見やすくディスプレイしてあり、驚いたお話を前回の買い付け紀行でも紹介しました。
整然と並べられていて、ステンドグラスがとても見やすかったので、チェルシーの店内にもこの見せ方を真似して飾りました。
2年ぶりに行ってみると…、ウェアハウスは牧場の納屋の中に移動していました!
牛や豚、鶏などたくさん走り回る、のどかな景色の納屋がウェアハウスになっていました。
それは疲れた心を動物が癒してくれるのでいいのですが、
ステンドグラスはまた積み上げられています^^;ある意味整然と…。
うーん、ここは頑張って1枚ずつ見るしかない!涙
まさに体力仕事です。だんだん気持ちが萎えてきて、もういっか…そんな弱気な私を夫が「いや見てみないとわからないよ」と。
「間違いないね〜、と言うことで頑張って確認します。
そして選んだのがこちら↓のステンドグラスたち。
私が買い付けをスタートした20年ほど前は、外壁にはぐるっと1周窓として住宅にはめられたステンドグラスを見かけました。
年々、そんな家は減少し(アンティークは限りあるものなので、当たり前ですが)、ここ数年は値段の高騰が続いています。
もうそろそろ本当にステンドグラスは買えなくなる日が近いと私は思っています。
見つけた素晴らしいステングラスは頑張って買い付けることにしていますが、
以前の値段の違いを痛感して買えない物もどんどん増えてきている現状です。
今では住宅にはまっているステンドグラス窓、見かけることがなくなりつつありますが、今回も車の中で必死で探してみました。
やっぱり美しいですね!
きっと内部からは外部の光を通し、素晴らしい輝きだろうと想像できます。
約100年を経過したステンドグラス、ガラスの色が変化して優しさが溢れています。
ちなみにイギリスはとっても寒いので、隙間風を感じる木建具のステンドグラスを外して、新しく機密性の良いサッシのステンドグラスに入れ替えています。
私が買い付けているのは住宅を壊した際に出るステンドグラス窓ではなく、木建具からサッシへ交換した際に出るステンドグラス窓なんです。
イギリス買付け紀行5『ステンドグラスの買い付け』2023年10月