小さなケーキ皿とティーカップ、ソーサーの3点セットを「トリオ」と呼びます。
イギリスのティータイムに欠かせない器のお話をしましょう。
ご自宅に用意してくれた本場のアフタヌーンティー。トリオがあれば、雰囲気満点。
イギリスでは、お茶用のカップとソーサーに小さめのケーキ皿が一般的。 紅茶を飲みながら、スコーンや焼き菓子をいただくには、ぴったりなセットだと思います。まさに、イギリスの文化を象徴している食器の一つといえるでしょう。
イギリスでアンティークを買い付けるときに教わった言葉が「トリオを見つけたら、必ずトリオを買え」。面白いでしょう?生活習慣としても骨董的価値としても、このケーキ皿とカップ&ソーサーのセットは切り離せない存在なのだと、深くうなずいたものです。
食卓では、異なる器のコーディネートも楽しいけれど、おそろいの柄が並ぶのはもっと素敵!
絶妙なバランスで重ねられて棚に収まる姿や、そのままテーブルにサービスされるのも、可愛らしくて実は機能的。ぜひ、このセットの魅力を多くの方に知っていただきたいと思うのです。
豪華なアフタヌーンティーはもちろん憧れだけど、紅茶とスコーンをいただく、「クリームティー」でトリオをお使いいただくのも、またおすすめ。たっぷりなお茶と素朴な焼き菓子があれば、気のおけない友人とのおしゃべりの時間が、よりうれしいものになるはずです。
6客セットが基本です
トリオは6人分のセットが一般的。フルセットになるとトリオ(3ピース)×6客、BBプレート(Bread&Butter プレートの略)、ミルク&シュガーの計21ピースとなる。
100年以上前のトリオ。繊細な花柄に加えて、金のぼかしのリムが美しい。BBプレートとシュガーポットはないけれど、6客そろった状態のいいセット。
イギリスの伝統のお茶を楽しむトリオの器。 香り高い紅茶と焼き菓子があれば幸せな時間が始まります。
こちらが、スコーンと紅茶の「クリームティー」。
ケーキ皿を小さなケーキスタンドにセットして、ちょっとカジュアルな紅茶の時間。器の魅力が、手軽な食卓をグレードアップしてくれるのが、よくわかる。
アフタヌーンティーのメニュー
基本メニューの構成は、サンドイッチ、スコーン、ケーキやフルーツなど。
これを下から順に食べていく。
スコーンに欠かせないのがクロテッドクリーム。イギリスで人気の「デヴォンクリームカンパニー」がお気に入り。
サンドイッチは訓子さんのお手製。キューカンバーンサンドイッチは、イギリスではおふくろの味。
その昔、キュウリが貴重な野菜だったことから、ごちそうメニューに。