▲当店のフランスアンティークの器の窯をご紹介します♪
こちらの大きめのスーピエールは、ディゴワンサルグミンヌ(Digoin&Sarreguemines)窯のものです。
もともと、フランスとドイツの国境の街、サルグミンヌが発祥の地です。
1870年、サルグミンヌがフランス領からドイツ領になる際に莫大な税金がかかることから、サルグミンヌ窯はディゴワン地域に移りました。
そこでディゴワン窯とサルグミンヌ窯が一緒になりディゴワンサルグミンヌ窯となりました。
一緒になってからも「ディゴワン」「サルグミンヌ」「ディゴワン・サルグミンヌ」と3種類のマークが存在します。
こちらはその3つの中の「サルグミンヌ」のマークが刻印されています。
存在感たっぷりの印象と、持ってみると優しさを感じる手触りが魅力です。
他にも一部、ご紹介しますね♪
『Saint Amand(サンタマン)窯』
1705年設立。フランス北部、ベルギーとの国境付近にあります。バックスタンプから、1896~1952年頃の製品が主にフランスのマーケットで見られます。
『HAMAGE ET MOULIN DES LOUPS NORD(ムーランデルー&アマージュ)窯』
サンタマン窯から工場を借りたり、傘下の時もあり、デザインや質が似ています。サンタマンと同じ風車のバックスタンプを使用していることも特徴のひとつです。
『Lunéville(リュネビル)窯』
1728年創業。貴族や上流階級の高価な食器を作ることからスタートしました。
『PILLIVUYT(ピリヴィッツ)窯』
1818年創業。世界の一流ホテルやビストロ、カフェで使われている老舗業務用食器ブランドです。
『Gien (ジアン)窯』
1821年、創業初期は日常生活品を中心に製造を行いましたがその後、世界中の王侯貴族らに注目され、家紋を刻印したオーダーメイドのテーブルウェアが好評を博し、多くの人々に愛用されるようになりました。
『JULES VIEILLARD(ジュール・ヴィエイヤール)窯』
1835~1895年までボルドーにあった古窯。世界万博で受賞し、経営的にも芸術的にも成功を納め、クレイユ・エ・モントローの競合になるほどでしたが、1895年にその歴史を閉じました。
『Longchamp(ロンシャン)窯』
1867年創業。フランス・ブルゴーニュ地方に開窯され、2009年に閉窯。工場跡地は陶芸家のための研究開発拠点として生まれ変わっています。また、近くには陶芸美術の国立高等学校もあり、今なお陶芸の町として有名です。
↑画像↑サルグミンヌ窯 存在感いっぱいな大きめスーピエール フランスアンティーク食器
▲イギリスアンティークの器の窯もご紹介します♪
イギリス初期の陶磁器はバックスタンプがないことが多く、あったとしても同じマークを複数のメーカーが使用していたなど、マークからの特定は難しく素地の材質や絵付けの具合などを判断材料とされています。
当店にあるイギリスアンティークの器の窯はこちらです。こちらも一部をご紹介いたしますね。
『Burgess & Leigh(略してBurleigh/バーレイ)社』
1851年設立。高麗キジと牡丹が描かれた”アジアンティックフェザンツ”シリーズが有名なイギリスの老舗陶磁器メーカー。上の画像もアジアンティックフェザンツです。現在も昔ながらの銅版転写方法で数々の製品を生み出しています。
『Booths (ブース)社』
1868年設立。1906年に考案されたリアルオールドウィローの図柄のテーブルウェアはブース社のベストセラーですが、1981年に閉鎖、ロイヤルドルトンが引き継ぎました。
『NEW HALL (ニューホール)社』
1780年頃設立。1810年代ボーンチャイナの生産。シンジケートとして設立された経緯もあり、その歴史があまり整理されていないようです。イギリスで白磁が作り始められてから比較的初期より製作され有名になるも、その後1830年代に比較的早く消えていった伝統の銘窯でした。
『DENBY(デンビー)社』
1809年創業。イギリスのダービーシャー州で道路建設時に粘土が発見された時から始まります。設立当初はボトルを主に製造し、第二次世界大戦後に本格的にテーブルウェアの製造へと移行、現在に至ります。
<上記写真の商品はSOLDとなっております。ご了承ください。>