ゆらゆら心地良い…アンティークロッキングチェア

2017年1月30日

皆さんロッキングチェアについてどんなイメージをお持ちですか？暖炉の前でおばあちゃんが編み物をしながら座っている。普段中々座る機会はないかもしれません。けれど一度はあの椅子に座ってみたいなぁ…。そう思われている方もきっといらっしゃるのでは？今回は、アンティークロッキングチェアの魅力についてみなさんにお伝えできればと思います。

アンティークロッキングチェアのおはなし

ロッキングチェアは脚が揺れる構造になっています。椅子の脚の下に、カーブをつけた板(弓型の脚)が二本取り付けられているのが特徴で、床に接する面が2ヶ所しかありません。身体や足を揺らし重心を前後させると椅子が前後にゆらゆらと動きます。

ゆっくりと優しい動きが心地よく、ストレスを感じない好きな角度で座ることができる椅子です。ダイニングで食事をしたり、オフィスチェアとしてはちょっぴり不向きですが。座って本を読んだり、ゆったり寛いだり。のんびりするのにピッタリなアンティークチェアです。

ロッキングチェアのはじまりは？

ロッキングチェアには約200年の歴史があります。はっきりとした起源はわかっていませんが、18世紀初頭古くなったイギリスのウィンザーチェアに弓状の脚を履かせリメイクしたものが、ロッキングチェアの原点のようです。

赤ちゃんのゆりかごからイメージして…。

赤ちゃんの“ゆりかご”ってとっても気持ちよさそうですよね。ゆらゆら揺らすと喜んだり、安心して眠ってくれたり…。私たち大人だって、電車に揺られている時つい心地よくてウトウトしてしまうことがありませんか？

ゆっくりと単調なリズムの動きには眠りを誘う効果があります。ロッキングチェアはゆりかごからインスピレーションを受け作られたと言われています。

アメリカで大人気のロッキングチェア。

イギリスのウィンザーチェアを原型としたロッキングチェア(ウィンザーロッカー)ですが、ヨーロッパでは長年人気がない椅子でした。

『椅子はお行儀良く座るもの』『後ろに背をもたれるのは病人のようで恰好悪い』などあまりイメージが良くなく、作られた当初はイギリスよりもアメリカでの人気が高かったようです。

玄関先や庭にロッキングチェアを置きくつろぐ時間が至福の時…。腰痛に効く椅子として人気がありました。

トーネット社のロッキングチェア

オーストリアの老舗家具メーカー、トーネット社をご存じでしょうか？創始者のミヒャエル・トーネットは、ベントウッド(曲げ木)という蒸気で木材を曲げる技術を用い、たくさんの独創的な家具を出品してきました。

ロッキングチェアが世界的に知られるようになったきっかけは、トーネット社が1860年に発売した“ベントウッドロッキングチェア”からといわれています。
抜群の座り心地、丈夫で軽いという利点に加え従来のロッキングチェアの概念を覆す美しい曲線デザイン。量産化されたチェアはたちまち人気となり、模倣品も多く作られたそうです。

現在でもトーネット社のロッキングチェアは希少価値が高く大人気の商品です。アンティークや中古品も多くあり、日本でもインターネット、通販サイト等で購入することができますが、その際は商品詳細ページ、写真、販売価格、メンテナンス状態など情報を確認しましょう。

ロッキングチェアの種類

ウィンザーロッカー

木製ロッキングチェアの定番スタイル、ウィンザーチェアを応用した『ウィンザーロッカー』スティックバックチェアとも呼ばれ、背もたれ部分に木製のスティック(背棒)がたくさん並んでいるのが特徴です。

コムバック(櫛型)タイプ

背もたれの形がコム(櫛)型になっているもの。もっともオーソドックスなタイプです。

ボウバック(弓型)タイプ

背もたれの形が丸味を帯びたボウ(弓)型になっているもの。インテリアのアクセントとして柔らかさをプラスしてくれます。

ホイルバック

背板に車輪をモチーフにした装飾がポイントです。

まとめ

いかがでしたか？今回はアンティークロッキングチェアの魅力についてお伝えさせていただきました。ロッキングチェアはどちらかというと機能的な椅子ではないかもしれません。ですが一人の時間をゆったり過ごす、自分の好きなことに没頭できるとっても素敵な椅子です。お部屋の雰囲気やサイズにあわせお気に入りの“ロッキングチェア”を探してみてはいかがでしょう？また重心が楽に移動でき身体に負担が掛かりにくいので、妊婦さんや腰痛の方へプレゼントしてもきっと喜んでいただけると思います。

当店舗、当ホームページ通販サイトで表示している商品は、すべて税込み価格、送料込み価格ではございません。販売している商品はすべて本物のアンティークとなっています。時期、気象条件によっては、出荷、配送日、発送予定日がすぐに確定できない場合あります。ご理解いただければ幸いです。