▲バルボティーヌのぶどうプレート(マジョリカ焼き)
朝晩は少し涼しい風が心地よく感じる9月。
チェルシーオールド店内に飾ってあるこのお皿を見るたびに
夏から秋にかけて旬を迎える、瑞々しいぶどうが食べたくなります。
最近は店頭に並ぶぶどうの種類が格段に増えましたね。
巨峰やデラウェア、シャインマスカット…
贈り物としても喜ばれる果物の一つです。
ぶどうといえば山梨県を思い浮かべますが
実はチェルシーオールドからほど近い
岐阜市の長良川河畔にもぶどう農園があり
清流が流れる砂地を生かした栽培方法で
糖度の高さが自慢だそうですよ。
バルボティーヌと呼ばれるこのお皿は、「でこぼこ」という意味で
酸化錫の不透明な釉薬を用いた立体的な造形の柔らかい陶器の総称です。
自然をモチーフにしていて、果物、花、野菜がよく使われていました。
作られたものはお皿だけではなく、ジャグや花瓶などもあります。
表面を触ってみるとぷっくり、つやつやとした感じで
紫色の濃淡、果実への光の当たり方、葉の緑のグラデーション
そしてお皿の周りをぐるりと囲むぶどうの柄の彫りと水色が美しく
まるで絵画を見ているような気持ちになります。
秋と呼ぶにはまだ早い暑さですが
美味しい果物の秋、そして芸術の秋を感じさせてくれるようなお皿です。
<上記写真の商品はSOLDとなっております。ご了承ください。>
▲ピンクの花が可愛らしいバルボティーヌのアスパラガスプレート(皿) フランスアンティーク食器
バルボティーヌの代表的なものといえばアスパラガスのお皿です。
ヨーロッパでは春から初夏にかけて旬となるアスパラガスを
このお皿に載せて、頂いていたそうです。
春の到来を喜ぶかのような、華やかで可愛らしい色使いですね。
バルボティーヌが多く生産された1900年前後は
ベルエポックと呼ばれ、フランスが繁栄した華やかな時代でした。
豊かな生活の中、富裕層の人々を中心に
鮮やかな色彩で珍しいバルボティーヌが大変流行したそうです。
そんな裕福な人々は、都心での暮らしでは、シンプルな白磁を使い
週末等、都心から離れた田舎の別荘などで過ごす時は
色鮮やかなバルボティーヌで食卓を囲んでいたそうです。
生活をおしゃれに、粋に楽しむフランス人らしい
余暇の過ごし方ですね。
<上記写真の商品はSOLDとなっております。ご了承ください。>
▲複数枚あり!淡いグレーが大人な雰囲気のオイスターディッシュ(皿) フランスアンティーク陶器
日本でも近年オイスターバーを街で見かけることが多くなりましたね。
海近くの牡蠣小屋にも冬には多くの人が訪れ
牡蠣の好きな方にとってはうれしい季節ではないでしょうか。
フランスでの牡蠣のシーズンも日本と同じく9月から4月。
日本のように加熱はせず、生でいただくのがフランス流。
生牡蠣と一緒に殺菌作用があると言われている
白ワインをいただくのが定番だそうです。
中央にレモンやバター
廻りの凹んだ部分に牡蠣を入れるためのお皿です。
もちろん牡蠣以外の
オードブルを載せても華やかな食卓になりますね。
絵になるお皿ならぬ、絵そのものといったバルボティーヌ。
棚にしまわず、お皿立てで飾っても大変素敵です。
季節を彩り、旬のものに感謝して食事を楽しむ
目にも鮮やかで珍しいお皿、バルボティーヌは
こちらからご覧になれます。